【 見野古墳群の紹介 】

見野古墳群の中で「兵庫県指定史跡名勝天然記念物(史跡)」に指定された4つの古墳を紹介します。

【3号墳】左片袖式横穴石室

2006年と2007年に発掘調査されました。現状では、墳丘のほとんどが失われ、調査前には古墳の形態規模は不明でした。調査により、全長11mを超える市内でも最大級の古墳であり、古墳に埋蔵されている人物は「見野」一帯を支配していた小首長であった可能性が高いことが分かりました。石室内から出土した須恵器の年代などから6号墳に続く7世紀前半の頃の築造であることが分かり、奥壁沿いの礫の上から耳環・勾玉・水晶玉・ガラス玉といった装身具が出土し、被葬者の葬られた位置が特定できます。他に小型の箱式石棺が2基見つかっていることから、古墳には少なくとも3人が葬られたことが分かりました。

【4号墳】左片袖式横穴石室

4号墳は、発掘調査は行われていませんが、保存状態の良い古墳です。4号墳の石室は全長9.4m以上、3号墳と同じ左片袖式の石室ですが、奥壁に大型の石を用いるなど、3号墳よりも新しい特徴がうかがえました。

【6号墳】2つの横穴式石室(夫婦塚)

2006年と2007年の発掘調査の結果、1つの封土に2つの横穴石式室が並行して作られ、石室は2つとも羨道(せんどう)や奥の壁もなく石室の前後が筒抜けになっていることが分かりました。1つの封土に2つの石室を持つ古墳(双室墳)は珍しいものです。さらに、日本最古級の双室墳であることも分かりました。石室からは須恵器、装身具、馬具、金銀の耳飾りなど、数多くの貴重な遺物が発掘されました。中でも、小型の獣の足跡がついた珍しい須恵器が発掘されていましたが、近年の専門家の調査により、ネコの足跡の可能性が高いことが分かりました。実は、ネコはいつから日本にいたのかよく分かっていません。この足跡がネコだとすると、古墳時代後期にはこの地にネコがいたことが分かる貴重な物です。

見野古墳群(見野西)
猫の可能性が高い足跡がついた須恵器

さらに、この須恵器を含めた見野古墳群6号墳の出土品が2026年3月に「姫路市重要有形文化財」に指定されました。

写真所蔵:姫路市教育委員会

こちらから指定書理由書をダウンロードできます。

資料所蔵:姫路市教育委員会生涯学習部文化財課

【10号墳】姫路の石舞台

10号墳はその姿、形から「姫路の石舞台」と呼ばれ、6号墳とともに見野古墳群を代表する古墳です。10号墳の石室は全長10.8m以上、4号墳よりもさらに大きな石材を用い、玄室は奥壁・側壁・天井を基本的に1石で造っており、古墳群中最も新しい7世紀中頃に位置づけられます。

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資料提供:見野古墳群保存会・見野の郷交流館